ローン

教育ローンと奨学金を上手く併用する方法

教育ローンと奨学金を理解する

奨学金は入学後に支給されるお金なので、入学金など最初にかかる大きな学費は教育ローンでカバーするのが一般的です。
このように学費対策のためには教育ローンと奨学金をうまく使い分ける必要があるのですが、まずは教育ローンと奨学金の特徴をきちんと理解していないとできません。

教育ローンは政府系金融機関が扱う公的なものと、都銀、地銀、信金、JAなど民間金融機関が扱う民間のものと大きく2つに分かれています。
融資に関する条件や利率はそれぞれ異なりますが、信販系の場合は銀行と比較すると教育ローンは「審査が通りやすい、でも利息が高い」と言われています。

日本で利用者数が多い教育ローンは「国の教育ローン」と呼ばれるもので、日本政策金融公庫がサポートしている公的な制度です。
支払う利息は国の教育ローンが最も低く、次に銀行系教育ローン、最も高いのは信販系教育ローンというイメージになります。

教育ローンと奨学金の大きな違い

教育ローンの場合は保護者が借主、つまり返済する人となり申し込むことになります。
お金は一括で振り込まれ、返済は借りた翌月からすぐにスタート、利息も翌日から発生しますので、「教育」とはつくものの、普通のローンとイメージすればわかりやすいでしょうか。
一方、奨学金の場合は借主は学生本人となり、お金は毎月決められた額が振り込まれます。
在学中は利息も発生せず、返済も卒業後からスタートとなりますので、お金が稼げるようになってから返済できる学生のための制度です。

教育ローンと奨学金を上手に組み合わせよう

親心としては、子供に負担をかけまいとして奨学金は最小限に、あとは教育ローンでまかなおうとする気持ちもわかります。
ですが教育ローンと奨学金を上手に使い分けるためには「利息の節約」を重視して組み合わせることが重要です。
利息を無視して教育ローンを利用してしまうと、トータルで数十万円も利息が変わってくるケースもあるため注意しましょう。

2018年の利率で考えると、教育ローンの利率は固定のみ1.76%、奨学金は固定0.27%・見直し0.01%、利息の発生は教育ローンは借りた翌日から、奨学金は在学中は発生しません。
これを100万円借りたとして返済年数を11年で支払利息総額を単純計算すると、国の教育ローンで99,800円、第二種奨学金固定で16,295円、第二種奨学金見直し539円です。
このように比較することで、奨学金がいかに安く学費を借りられる制度か理解できるでしょう。
このことから、教育ローンは少なめに、奨学金を多めに借りると大きな利息の節約になりますので、親子で協力して上手に学費を借りることを検討してみましょう。

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