投資とは
私は金融系の機関に勤める会社員ですので、FPや簿記の資格も持っています。
近年肌で感じるのは、投資に興味が多い人が昔に比べて格段に増えたということでしょう。
投資に興味を持つキッカケとしては、少子高齢化に伴う将来への不安や、給料のベースアップがないこと、副収入を得たい、金融取引や経済の動きを勉強したいなど、人それぞれに理由があると思います。
特に多いのは、やはり将来への不安感が強いことに加え、初心者でも始めやすい投資の種類が増えたことも大きな要因だと考えます。
さらに、仮想通貨など未知数の金融商品が登場したことへの興味、国が副業を認めるようになったことなどが背景にあるでしょう。
投資とは、簡単に言えば、金融商品を売買し、その差額で利益を得る資金運用の方法のことを言います。
投資の種類について
初期費用が少なくてリスクが少なくて済む分、得られる利益も少ないものをローリスク・ローリターン、その逆でリスクは高いけれど得られる利益も多いものをハイリスク・ハイリターンと言います。
その間にあるものはミドルリスク・ミドルリターンと言い、ある程度コントロールができて利益もそれなりに得ることができる投資になります。
ローリスク・ローリターンの投資には、預金や外貨預金、個人向け国債などがあり、ミドルリスク・ミドルリターンの投資には、株式投資や不動産投資、投資信託、外貨MMF、またREIT(不動産投資信託)といったものもあります。
ハイリスク・ハイリターンには、FX取引や先物取引が代表的ですが、近年ではビットコインなどで知られる仮想通貨も人気が高まっています。
投資初心者が覚えておくべき知識
初心者でも始めやすい投資もありますが、投資には「絶対」はないため、リスクが必ず伴うという認識を持つことが大切です。
そして、投資初心者に覚えておいてほしいことは、FX取引、いわゆる外国為替証拠金取引のことですが、このFXについて、レバレッジを大きくきかせて取引をすることは止めておいた方がいいということです。
レバレッジとは、少ない資金でも大きな額にして取引ができるという仕組みですが、初心者の場合はノウハウがないままレバレッジをかけた取引をすると、ハイリスクが生じる可能性が高くなります。
FX取引には為替相場の微妙な動きから読み取る力が必要となります。
投資のプロでも難しいのですから、投資初心者が見極めることはほぼ不可能と言えるでしょう。
レバレッジをきかせる投資という意味では、先物取引も投資初心者には不向きです。
先物取引は悪質な詐欺も多発していますので、「必ず儲かる」という甘い話には十分に注意してください。
何度も言いますが「投資に絶対はない」ですし、ハイリターンにはハイリスクが伴います。
この認識をしっかり持ってから投資を始めることが大切です。