投資に回す割合の決め方について
投資を続けたいと思っているのであれば、どのくらいの金額を回していくとバランスが良いのかと考えたことがあるはずです。
もちろん生活費を削るわけにはいきませんし、保険や貯蓄、いざという時のためのプール資金として取っておく必要もあります。
実際には、年収のどのくらいのお金を投資に充てるかという点は、それぞれの価値観や家族構成、年齢などによって変わってくるものです。
その上で、まずは生活費とどうしても必要なお金を計算することから始めると良いでしょう。
病気やケガ、休業といったリスクに備えるためにも、少なくても生活費の3カ月分くらいは現金として備えておいた方が良いでしょう。
ある程度の貯蓄もしていくことで、安全資産をキープできます。
こうした支出は確実に分けておきます。
そして、それ以外の収入のうち30%から50%くらいを投資に充てて、残りの半分から7割くらいを貯蓄として回すことができます。
こうすればさまざまなリスクに対応できる収支バランスを保てますし、投資が失敗しても大きな損失を被らなくても済むようになります。
周りの投資家はどのくらい投資に回しているのか?
実際にどのくらい割合で資金を使っているのか、投資家に聞いてみると、資産のうち10%以上を活用しているのは全体の60%超となります。
そして、30%以上の資産を投資に充てている投資家の割合は34%超という数字が出ています。
こうしたことから、まずは資産のうちの1割以上を投資に回すことで、一般的な投資家と同じ方針で資産運用を行っていきます。
さらに積極的に投資を進めていきたい、ある程度資金に余裕があると感じるのであれば、3割強の資産投入を考えることもできるでしょう。
もちろん、これらの数字はそもそもの年収額や投資経験によっても異なります。
一つの投資商品に資金を投入するのではなく、投資信託や株式、為替、債権など幅広い銘柄に分散していますので、リスクを分散させる考え方はおろそかにすべきではありません。
また、タイミングによっても投資金額は変わってくるものです。
教育資金や突然の病気などによって支出が多くなれば、当然投資に充てる資金を減らす必要が出てきます。
逆に相場が下がっていて買い時と思える局面に来たら、積極的に投資金額を増やして買い増していくこともあるでしょう。
こうした柔軟な調整も長い目で見ると、投資を成功させるために必要なこととなってきます。
このように、年収のうちどのくらいの金額を投資に回すかはかなりの程度投資家によって異なります。
投資割合を高めたいという気持ちもあるかもしれませんが、まずは自分の収支バランスや投資実績などを分析し、無理をしないで徐々に増やしていくことが肝心かと思います。