投資

外貨建て保険のメリット・デメリット

外資建て保険って何ですか?

外資建て保険とは、払い込んだ保険料が外資で運用される保険商品のことを言います。
基本的な仕組みは円建て商品と同じですが、米ドル、豪ドルなどの外資で運用されることが特徴で、円建て商品よりも解約返戻率(払った額と解約金の割合)が高く、死亡保証があるのに保険料が割安であるというメリットがあります。

外資建て保険のメリットとデメリット

・メリット
積立ておいた外資資産は株式市場の下落や相場環境の影響を受けることがなく、確実に積み上がっていくため、長期的に見て払い込んだ金額以上に商品になることが多くなります。
(円資産の場合は為替の影響で増減してしまいます)
大きなリターンを求めることは出来ませんが、積み立てた分がしっかり帰ってくるイメージなので安心して利用できる保険と言えます。

・デメリット
外資系保険では保険金や年金、解約返戻金も外資で受け取るため、円に両替する際に為替変動の影響を受けてしまい、場合によっては大きな損額が出る可能性があります。
また保険を早期解約してしまった場合、元本割れを起こす可能性が非常に高く、積立金を元本以上にする場合は10年以上の契約が必要になります。

外資建て保険と円建て保険どっちがいい?

どちらにもメリットデメリットが存在するため、どちらがいいと断定することは出来ませんが、二つの保険の特徴に合わせておすすめをご紹介してみたいと思います。

・外資建て保険に向いている人
1. 資産運用の手段として活用したい
2. 株式、証券、投資信託の分散投資先に使いたい
3. ドル資産として利用する予定がある
4. 保証を少しでも多く利用したい

外資建て保険は資産性が高いため、資産運用や投資に積極的な方にお勧めできます。
また、今後ドル通過を利用する人や海外移住を考えている人にもお勧めです。

・円建て保険に向いている人
1. 支払う保険料や保険金があらかじめ決まっている方がいい
2. 為替手数料などの余計なコストをかけたくない

外資建て保険は支払う保険料、受け取る保険料ともに為替相場と運用成績の影響を受け、支払額が増えたりする場合もあるため、これが嫌な人には円建て保険がおすすめです。

外資建て保険 まとめ

外資建て保険には多くのメリットがありますが、先述した通り為替相場の変動を受けてしまうため、「死亡保証と運用が同時にできるから外資建てにする」という安易な発想はとても危険です。
死亡保証や確実な保険であれば、別の生命保険などを利用して運用と離して考えるべきです。
外資建て保険は運用を前提とし、保険はあくまで付属品と考える方が精神的ストレスも減ると思います。
資産運用をする際には、金融商品のプランや目標金額、相場の下落に耐えられるか、キャッシュフローなど、いくつもの要因を踏まえて商品を選択することが大切です。