コラム

ブランクがあってもやり直せる「リカレント教育」とは?

リカレント教育とは

「リカレント教育」という言葉を聞いたことはありますか?
リカレントとは、英語のrecurrentに由来し、反復や循環、回帰という意味があります。
リカレント教育とは、義務教育や基礎的教育を終えて社会人になり、必要であればリタイア後に再び教育を受けることができるという学び直しのシステムを意味しています。

リカレント教育に注目が集まっているのは、人生100年時代、超高齢化社会が背景にあります。
平均寿命がますます延びて現役時代が長くなり、リタイア後の人生をどう生きるか、多種多様な世の中が受け入れられるようになっている現代において、政府が「人づくり革命」の改革の1つとしてリカレント教育の議論を始めています。

リカレント教育を受けるメリット

リカレント教育を受けることで、かつて培ったキャリアやスキル以外の新たな分野に挑戦することができるようになります。
60代、70代になってもさらにステップアップを目指し、自分磨きや学び直しをすることで、再就職を目指すことも可能になります。
一度社会に出てから再び学びの場に戻ることで、学習のモチベーションも維持することに繋がるでしょう。

リカレント教育のデメリット

リカレント教育のデメリットとしては、これだけ注目を浴びているにもかかわらず、まだまだ多くの課題が残っているということがあります。
日本のリカレント教育は始まったばかりのため、公的補助や支援サポート、関係する機関の連携がされていないのが現状です。

これではリカレント教育を受けたくても受けられない人が多く出てしまうことになります。
有給教育制度がある欧米のように、仕事を休職して教育に戻ることはできませんし、チャンスがあったとしても自己負担になるようではリカレント教育の希望者への負担が大きくなってしまうのが現状です。
これらのデメリットを解消し、利用者の負担が軽減されることが今後の課題と言えるでしょう。