コラム

子育てサポート企業の印!くるみん認定とは

ホワイト企業の証!「くるみん認定」

超少子化が進む現在では、子育て支援は官民ともに力を入れるべき大きな課題となっています。
そんな背景もあって誕生したのが、子育てサポート企業を評価するための制度「くるみん認定」です。
厚生労働省が次世代育成支援対策推進法に基づいて実施する制度で、仕事と子育ての両立を支えるための支援を行っている企業に与えられます。

「くるみん」とは不思議な言葉だと感じた方も多いと思いますが、これは赤ちゃんの「おくるみ」と「職場ぐるみ」をかけて誕生した言葉だそうです。
つまり、職場もパパ・ママをサポートして一緒に子育てを頑張ろうという意味が込められています。
具体的には一定水準を超える育児休業が取得できるかどうか、育児サポートのための時短勤務制度の有無など、くるみん認定のための基準を満たしていることが求められます。
くるみん認定を受けた企業にはくるみんマークが与えられますので、自社アピールやブランディングに活用できます。

少子化対策・企業の人材不足対策への大きな期待

くるみん認定制度ができた背景には、長年にわたる少子化が改善されず、日本の生産力の低下が懸念されていることが関係しています。
法律によって企業による子育て支援を義務化することで、社会全体で子育て支援をしていこうという動きを活性化させることが狙いです。
その動きもあってか2007年度には400社程度だった認定数も、年々その数を増やし、2018年には3,000を超える企業が認定を受けています。
ブラック企業が社会問題となっている現在、「ホワイト企業の証」とも言えるくるみん認定は企業・働き手双方から注目を集めているということでしょう。

人材不足が社会問題となっている昨今、女性も重要な企業の戦力となっていますが、結婚や出産、育児に伴い退職を余儀なくされてしまうと、また人材を雇い育てる時間と費用がかかります。
くるみん認定を受け、働く意欲のあるワーキングマザーが働きやすい環境を作ることで、人材の確保にも繋がり、退職せずに長く働いてくれる頼れる社員も増えるというわけです。

企業にとってのくるみん認定のメリット

くるみん認定を受けることで、企業にとっても大きなメリットが得られます。
付与された認定マークを広告や印刷物、商品などに表示することで、子育て支援を行っている企業としての自社アピール、ブランディングに繋がります。
なにより社員の採用率や離職率の低下に有効な手段となり、人材不足解消のためのきっかけとなることが期待されています。

さらに、事業の建物取得に関する割増償却など、「くるみん税制」という税制優遇措置も利用できます。
職場と一体となって子供を育てる社会になれば、子育てをしながら働くパパ・ママの大きな力となることでしょう。

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